mercari R4Dの特徴
mercari R4D(以下、R4D)は、科学技術で新たな社会を切り拓くため、産学官のさまざまなコミュニティをつなぎ新たな価値を創造する「Co-Innovation(共創)」を推進しています。 主に以下のような特徴があります。
1. 産学の枠を超えた多様なメンバーによる協働
R4Dでは、産学の枠を超えて多様なメンバーが研究に携わっています。 大学に所属しながらR4Dで研究を推進するメンバーが複数活躍しています。
2. 研究領域を横断した取り組みの実施
R4Dは、新しい社会を切り拓くため、研究領域を横断した取り組みを実施しています。 自然科学系の分野に限定せず、人文社会科学系を含む幅広い研究を統合的に推進しています。
このようなユニークな活動を行う研究組織に身を置くことによって、特別研究員-PD等(以下、研究員)はこれまでにない新たなひらめきや深い学びを得ることができるものと考えています。
育成方針
特別研究員-PD等の育成方針は以下のとおりです。
1. 研究指導の充実
(1)個別メンタリング機会の提供
R4Dの研究者との1対1のミーティングの機会を提供します。これにより、研究員は研究を進める上での専門的な指導を受けながら、自身の研究の方向性や進行状況についてのフィードバックを得ることができます。
(2)定期的な研究セミナーでの発表・意見交換の機会の提供
定期的な研究セミナーを開催し、研究員が進捗を発表し、また他のメンバーから直接フィードバックを受け取る機会を提供します。これにより、多角的な視点からのアドバイスや新たな視点を得ることができます。
2. 多様な活躍の機会の提供
(1)連携先大学との共同研究機会の提供
組織全体で連携している各大学との共同研究の機会を提供します。これにより、新たなアイデアや異なる視点を持つ研究者とのコラボレーションを通じて、より深い洞察や新たな発見を得ることが可能になります。
(2)事業部との連携
事業部門との協力を通じて、ボトムアップのアプローチで研究課題を実用化する機会を提供します。また、メルカリのサービスに関し、利用者から研究利用の許諾を得ているデータを提供します。これにより、現実の問題解決に役立つ実用的な研究を行うことが可能になります。
(3)ELSIの取り組みの強化
R4Dでは、テクノロジーが社会に実装される際の、倫理的・法的・社会的課題(ELSI)への対応を重視しています。ELSI観点での研究のディスカッションや、関連する教育機会等を提供します。これにより、将来までにわたる幅広いインパクトを見据えて研究を進めることが可能になります。また、社会との関わりを主体的に捉えて研究を行うようになり、研究員自身が社会から信頼を得ることにも繋がります。
3. アウトリーチ活動の提供
R4Dでは研究員の取り組みを自社メディアやプレスリリースを通じて紹介しています。これにより、研究成果を広く社会に共有し、その価値を認識してもらうことが可能になります。 また、技術情報を社内外に提供するアウトリーチイベントを通じて、研究員が専門的な内容をわかりやすく伝える訓練となる機会を提供します。これは、研究員が自身の知識と技術を他人に伝える技術を磨くと同時に、一般の理解と興味を深める役割も果たします。
これらの全てが、研究員の専門性の向上、新たな視点の獲得、研究成果の社会への広範な適用を支援し、より広範かつ深い研究の実現を可能にします。