こんにちは。mercari R4DでOutreachを担当しているmikawaです。
私たちのチームは、R4Dがおこなう研究活動・社会実装の取り組みをステークホルダーに向けて発信することを通じて、メルカリが目指す3-10年後の未来を理解・共感いただくことを目指しています。
その活動の一環として、8月9日(金)に開催された「メルカリファミリーデー」で、R4Dの研究者や研究活動を体験できるコーナーを提供しました。
ファミリーデーとは
メンバーの日頃の頑張りを支えてくださるご家族、ご友人の皆さまに感謝の気持ちを伝えるべく、「いつもありがとうを伝えよう」をテーマに開催されました。前回(2019年)の約800名を大きく上回る、約1,200名の方々にご来場いただきました。当日は、東京オフィスを会場に、子どもから大人まで楽しめるコンテンツを盛りだくさんご用意しました。
以下のメルカン記事ではR4D以外のコンテンツについても触れています。
R4Dチームから、未来を体験できるコンテンツをお届け!
私たちR4Dチームからは、それぞれの研究者が取り組んでいるテーマをもとに、子どもや大人に「ちょっと先の未来」を体験してもらうコンテンツをおよそ13個用意しました。研究概要とともに、それぞれのファミリーデー企画を簡単に紹介していきます。
①「poimo」に試乗してみよう!
- 研究内容:インフレータブル構造(空気圧により膨らむ風船構造)で作られた新しい電動モビリティを研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、オフィス内に「poimo」を試乗できるコーナーを設け、多くのご家族に楽しんでいただけました。
②Chat GPTを使って「メルカリ」のアイデアを考えよう!
- 研究内容:メルカリグループが目指す循環型社会の実現に向けて、当事者が自然とサービスを育み、利用を継続したくなるようなサービスのデザインができる方法を研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、Chat GPTと会話しながら、“「メルカリ」でこんなことができるようになったらいいな”といったアイデアを考える体験コーナーを提供しました。
③社会人博士支援制度について知ろう
- 2021年からメルカリ社内で導入された「社会人博士支援制度」。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、制度を社員向けに紹介したり、相談に乗ったりしました。
④相手のスタイルに合わせて、やり取りしてみよう!
- 研究内容:フリマアプリのコメント欄で、相手に求めるコミュニケーションスタイルを提示することで、コミュニケーションにどのような影響を及ぼすかを明らかにした研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、「メルカリ上で価格交渉のやりとりをする時、もし、相手のコミュニケーションスタイルが分かったら?」を研究した結果を紹介しました。また、デモ体験も用意し、コミュニケーションのあり方を考えてもらいました。
⑤ブロックチェーンでお買いもの
- 研究内容:メルカリグループの事業に貢献するとともに、国内外のルールづくりなどへ働きかけ、ブロックチェーンを安心安全に利用できる環境作りと、その技術の普及、業界や当社の健全な発展に貢献することを目指す。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、ハンコとパズルで、子どもも大人も楽しくブロックチェーンの仕組みを学べるゲームを提供しました。
⑥リユースでモノの寿命はどれだけ伸びるの?
- 研究内容:「メルカリ」での取引を通じて生まれた温室効果ガスの削減貢献量を可視化する研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、新品を選ぶ場合と中古品を選ぶ場合だと、モノの寿命はどれだけ違うのかを学べるコンテンツを提供しました。
⑦モラルITデッキの展示
- 研究内容:責任ある研究開発という考え方とその重要性を、mercari R4Dはもちろんのこと、メルカリグループ全体へとつなげていくべく研究実践を推進してる。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、科学技術が社会にもたらす様々な影響を、対話を通じて評価・検討するために使われるツール「モラルITデッキ」を展示しました。
⑧身近なELSIを考えてみよう!
- 研究内容:責任ある研究開発という考え方とその重要性を、mercari R4Dはもちろんのこと、メルカリグループ全体へとつなげていくべく研究実践を推進してる。詳細はこちら
- ファミリーデー当日は、「空飛ぶ車と透明人間になれる薬、どっちが欲しい?」「もしそれがあったら、どんなことしたい?どんなことが起こりそう?」といった問いに向き合いながら「ELSI」という研究分野について理解する場を提供しました。
⑨Quantum Quest
- 研究内容:量子技術を前提に社会や産業が再構成されている「量子前提時代」を見据え、人類・社会・科学に広く貢献する基盤量子情報技術について研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、大国のリーダーになりきって、量子技術を開発するカードゲームをプレイできる場を提供しました。
⑩「見えにくい世界」を疑似体験!
- 研究内容:より多くの人々が自信を持ってオンラインマーケットで商品販売に参加できるよう、写真撮影支援インターフェースを開発
- ファミリーデーでは、「目の見えにくい人はメルカリ出品する時にどんな困りごとがあるでしょう?」を体験して学べるコンテンツを提供しました。
⑪片づけARをさわってみよう!
- 研究内容:物を捨てる・片付けることが苦手な人を支援するため、ARを活用してモノのため込み行動に対処する研究。「散らかった空間」を「片付いた空間」のように見せるアプリを開発。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、そのアプリ(Declutter AR)を実際に体験してもらいました。
⑫みんなの意見を集めるAIツールを紹介します!
- 研究内容:メルカリ・東京大学の社会連携プロジェクト「価値交換工学」のひとつ。話し合いがフェアになるように、みんなの意見をAIが自動で整理・分類してくれるツール「Illumidea(イルミディア)」を開発。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、意見を収集・整理し、話し合いを支えるサービス「Illumidea(イルミディア)」の紹介をしました。大勢で話し合い・多数決が難しかった経験したエピソードも募集しました。
⑬心が通じ合う未来チャットを体験しよう!
- 研究内容:メルカリ・東京大学の社会連携プロジェクト「価値交換工学」のひとつ。心が通じ合う未来のチャットを目指して、あなたの気持ちに合わせた吹き出しを生成したり、フォントを提示したりする研究。詳細はこちら
- ファミリーデーでは、未来チャットのプロトタイプとして、心臓音や声をもとにリアルタイムで吹き出しやフォントが作られるチャットを体験してもらいました。
写真はこちら!
まとめ
今回のイベントでは、子どもから大人まで多くの方に私たちの研究について触れていただきました。体験頂いた方からは、
- リユースすることで2倍ほど衣服の寿命が増えると分かり、メルカリを利用して衣服を安く長く使えたらいいなと思った。また、メルカリは様々な福祉的、環境的問題に立ち向かっていて、良い資本の使い方をしていると思った。
- メルカリはフリマサイトだけだと思っていたのですが、AIなど難しいことをうまく利用しようと考えていることを知れて驚きました。
- キッズでもわかりやすいように、難しいことを簡単に楽しく説明してくれてるブースが多くて、とてもおもしろいとおもいました!
- 興味深い研究内容から、子供が楽しめるブースまで幅広く展示されていて、非常に楽しめました。社員の方の説明も分かりやすく、mercariへの理解が深まりました。
など、嬉しい声をたくさんいただきました。R4D Outreachチームは、難しい研究内容をいかに紐解いて分かりやすく・楽しく伝えることができるか?を念頭に、数ヶ月にわたって研究者とともに企画づくりに励んできました。まだまだ改善余地はあると思いますが、楽しく学べる場を提供することができ、嬉しく思います。
R4D Outreachチームはこれからも、私たちがおこなっている研究に触れていただく場・企画を仕掛けていきますので、引き続き楽しみにしていてください!